当事者意識

空港へのリムジンバス出発、バスセンター。
多くの場所への発着がアナウンスされている。

とある地方都市への出発時間が迫っているのに
予約者の1人が乗車されず、個人名が何度も呼ばれていた。

1人の女性が、アナウンスに急かされる風でもなく、
発車カウンターにやってきた。
急いでいない上、呼び出されている当事者である、表現もない。
ん?次の発車バスを待っている乗客か?

その女性に気付いたバスセンターのスタッフが、
「〇〇様ではないですよね?」と、確認のため、声をかける。
女性は、「はい、〇〇です。」と、静かに答える。

慌てたのは、バスセンター側スタッフ。
「え~。お返事がないので、もう、バスは出発の扉を閉めましたよ、待ってええええ(汗)」
閉まったバスの扉をたたく。

結局、その女性は、バスセンターのスタッフのおかげで、
バスに乗れたのだが、どこかで、みるよな、この風景。

新入社員研修の朝。

人事の社員と、講師の私が机や椅子を並び替えて、忙しく動いているのを、
ぼーっと眺めていた、新入社員たち。
声をかけると、「はい!」と動いてくれるのに、
それまでは、眺めて立っているだけ。

新入社員のための研修ですよー。
当事者意識は?

あなたが予約し、あなたが乗るバスです。
当事者意識は?

何だか、良く似た風景だなと、感じた出張前のバス乗り場でした。

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