朝の新幹線ホームに近いマック。
同年代のおばさまグループが旅行前の待ち合わせ。
携帯で、
「そうよ、まっすぐに、行って、こっち側。
え?ちがうよ。そっちじゃなくて、こっち。もっと、進んで、
えっ? あっちは違うほうよ。ずーっと、進んで…」
延々、ご自分の居場所に誘導尋問しているが、お友達はたどり着けません。
自分の方角、自分の表現、自分の距離感。
自分のものは、相手とは違いますよね?
ついに、電話で誘導していたおばさま、
「もう! あんた、あかんわ。もう、そこを動かんとき?私がそこへ行くわ。今、どこ?」
と席を立った。
さて、そこには、たどり着けるんやろか?
「そこ」、「どこ」、「ちゃう」、「あかん」・・・
お互いの言語は、永遠に重ならないな。