本当は、違う気持ち・・・・?

商談までの少しの時間を、大病院の待合室で待っています。

今流行りの薄手のダウンを、パジャマの上に羽織り、
おじ様が、まだか?まだか?とお隣の奥様をせっついています。

病院のスタッフが、おじ様の前に膝をついて座り、話しかけます。
「お送りする車が渋滞に巻き込まれ、遅れています。
 もう少し、お待ちくださいね。ご自宅までお送りできますので・・・」
丁寧な対応です。
目線も同じ高さです。

でも、おじ様にとっては、指折り数えて、待って、待って、待っての今日なんでしょうか?

トイレに立ち・・・・・。
奥様を小突き・・・・。
腕組みをして・・・・。
ため息をつき・・・・。
いよいよの、この渋滞の時間帯はつらいのでしょうね?

やっと、お迎えの車がきました。

待ちに待った、おじ様から出た言葉は・・・?
「なんでや・・・・・(怒) お・そ・い!」

そうなんですよね。思いの丈が大きいほど、期待が大きいほど、待ちくたびれた
時間が長いほど・・・・、
その途中の自分の気持ちを、先に伝えてしまうのでしょう。

本当は、
「ありがとう、待ってたで!(笑)」のはずなのに・・・・

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする